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電力ねぶたの歴史をたどります。
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出陣の足跡
平成11年 宇治川の先陣争い
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ねぶた絵図
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平成11年製作 『宇治川の先陣争い』佐々木高綱
寿永(じゅえい)三年,後白河法王から木曽義仲(きそよしなか)追討の命を受け,義経軍は宇治川をはさんで義仲軍と対峙(たいじ)した。
義経が士気を試そうと「迂回すべきか」とみなに諮ったところ,川を瀬踏(せぶ)みしようとの申し出があり,まさに川に入ろうとしていたそのときに,麿墨(するすみ)に乗った梶原景季(かじわらかげすえ)と,池月(いけづき)に乗った佐々木高綱(たかつな)が駆けつけた。どちらも源頼朝から与えられた名馬である。
高綱(たかつな)は,やや先に進んでいた景季(かげすえ)に,「馬の腹帯(はらおび)がゆるんでいるようだ。お締めなされ。」と声をかけた。景季(かげすえ)が馬をとめ腹帯(はらおび)を締めなおした隙に,高綱(たかつな)はさっと駆け抜けて川へ馬を乗り入れた。
謀られたと気付いた景季(かげすえ)はすぐに追いかけ「功名をあせるな,水中に大綱がはってあろう。」と逆に声をかけた。
これを聞いた高綱は太刀で綱を切りながら進んだ。
やや下流に流された麿墨(するすみ)に対し,川をまっすぐに渡る池月(いけづき)に乗った高綱(たかつな)が,景季(かげすえ)に先んじて対岸に一番乗りし,「宇治川の先陣仕(つかまつ)った。」と名乗りをあげた。
ねぶた師 穐元和生(あきもとわせい)作
運行風景
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